山陽新聞デジタル|さんデジ

駐在所に警察官夫婦 初の二人三脚 岡山・政津 働きやすい環境づくり

夫婦で駐在所に勤務する貴成さん(左)、香織さん
夫婦で駐在所に勤務する貴成さん(左)、香織さん
 岡山市の同じ駐在所で暮らし、勤務する警察官同士の夫婦がいる。岡山東署政津駐在所(同市東区政津)のともに巡査部長の三好貴成さん(27)と香織さん(27)。仕事と家庭生活を両立させながら二人三脚で地域の安心安全を支えている。岡山県警によると、働きやすい職場環境づくりに向けた初の取り組みという。

 県警は2020年度から、夫婦が希望すれば同じ警察署などに配属する人事を導入。三好夫妻が同じ駐在所勤務を希望したことから今年3月に配属した。

 2人は前任の県警音楽隊で出会い、21年に結婚。駐在所の勤務時間は基本的に平日の日中で、一緒にパトロールすることも多い。1日にはそろって管内のカナダこども園(同金田)で防犯教室を開き、3~5歳児約60人に不審者への注意をよびかける紙芝居を披露、チューバとホルンも演奏した。

 貴成さんは「一方が休みでも、夕食時などにその日の出来事を情報共有できる。一緒にいることを強みにして仕事に励みたい」、香織さんは「お互いの演奏の特技を生かして地域に溶け込み、何でも相談できる駐在員を目指す」と意気込む。

 “夫婦駐在所”はコミュニケーションが取りやすく柔軟な働き方ができるといった利点があり、全国で増えてきている。県警警務課は「子どもがいる夫婦も含め、希望者がいれば積極的に配属を検討したい」としている。

(2023年09月02日 18時43分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ