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タクシン派連立政権を承認 タイ、親軍派も閣僚獲得

 8月、タイの首都バンコクで記者団に話すセター氏(AP=共同)
 8月、タイの首都バンコクで記者団に話すセター氏(AP=共同)
 【バンコク共同】タイのワチラロンコン国王は2日、タクシン元首相派「タイ貢献党」のセター・タビシン新首相(61)が提出した閣僚名簿を承認し、タクシン派主導の大連立政権の陣容が決定した。近く就任宣誓する。2006年と14年に軍のクーデターで自派政権を倒されたタクシン派は、敵視してきた親軍派との協調に転じ復権を果たした。財務相、外相、国防相など主要ポストをほぼ握った。

 総選挙で大敗した親軍派は農業やエネルギーなど利権に直結する4閣僚ポストを獲得し、一定の存在感を維持した。

 新政権は新型コロナウイルス禍で打撃を受けた経済の再建と、国民の暮らし改善を急ぐ。

(2023年09月02日 12時24分 更新)

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