山陽新聞デジタル|さんデジ

北朝鮮が巡航ミサイル発射 黄海上に数発、米韓が分析

 3月、戦略巡航ミサイルの発射訓練を指導する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右から2人目)(朝鮮中央通信=共同)
 3月、戦略巡航ミサイルの発射訓練を指導する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(右から2人目)(朝鮮中央通信=共同)
 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日午前4時(日本時間同)ごろから、黄海上に巡航ミサイル数発を発射したと明らかにした。米韓両軍が飛距離や軌道などの詳細を分析している。聯合ニュースは、北朝鮮が「ファサル(矢)」と命名した核弾頭を搭載可能な戦略巡航ミサイルの可能性が高く、韓国全域や在日米軍に対する核攻撃能力を誇示したとの見方を伝えた。

 韓国軍は「韓米が緊密に連携して万全の態勢を維持し、北朝鮮の活動を注視している」とした。

 米韓両軍は8月21~31日に大規模合同演習「乙支フリーダムシールド(自由の盾)」を実施し、米軍のB1B戦略爆撃機も展開させた。北朝鮮は同30日深夜に首都平壌の順安付近から日本海に向け短距離弾道ミサイル2発を発射し、対抗した。

 巡航ミサイルは弾道ミサイルと異なり国連安全保障理事会決議による発射禁止の対象外だが、低空を飛行し、探知が困難とされる。北朝鮮メディアは8月、金正恩朝鮮労働党総書記が朝鮮人民軍海軍の戦略巡航ミサイル発射訓練を視察したと伝えた。

(2023年09月02日 11時58分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ