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ムラトフ編集長を「スパイ」指定 ロシア、21年ノーベル平和賞

 モスクワでインタビューに応じる「ノーバヤ・ガゼータ」のムラトフ編集長=2021年12月(タス=共同)
 モスクワでインタビューに応じる「ノーバヤ・ガゼータ」のムラトフ編集長=2021年12月(タス=共同)
 ロシア法務省は1日、2021年にノーベル平和賞を受賞したロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長を、スパイとほぼ同義の「外国のエージェント(代理人)」に指定した。タス通信が報じた。「ロシアの内政外交に否定的な見方を醸成する情報の拡散に参加した」ことを理由としている。

 プーチン大統領はムラトフ氏の平和賞受賞が決まった後の21年10月、ロシアの法を破ればノーベル賞受賞者でも「外国の代理人」に指定される可能性があると警告した。

 ムラトフ氏は同月の国際会議で、政権が「外国の代理人」指定でメディアの活動を制限しているとプーチン氏に直接抗議。プーチン氏は法律を「悪用しないよう」関係機関に指示すると弁明していた。

 ノーバヤ・ガゼータはゴルバチョフ元ソ連大統領の支援で1993年に創刊したリベラル系の新聞。

(2023年09月02日 07時02分 更新)

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