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前上級相、70%超得票で圧勝 シンガポール大統領選、与党信任

 1日、シンガポール大統領選に勝利したシャンムガラトナム氏(共同)
 1日、シンガポール大統領選に勝利したシャンムガラトナム氏(共同)
 【シンガポール共同】シンガポールで1日、大統領選が行われた。選挙管理委員会は2日、与党人民行動党(PAP)出身のシャンムガラトナム前上級相兼社会政策調整相が当選したと発表した。得票率は70%を超え、他の2候補に圧勝した。

 シンガポールの大統領は象徴的な位置付けで、政権運営は首相が担う。今回の選挙は、一党支配を続ける与党への信任を推し量る意味合いがあった。20年近く国政を掌握するリー・シェンロン首相から、後継候補のローレンス・ウォン副首相兼財務相への円滑な政権移行に弾みが付きそうだ。

 シャンムガラトナム氏はインド系。リー首相の下で副首相や財務相などを歴任したほか、アジア出身者として初めて国際通貨基金(IMF)の国際通貨金融委員会(IMFC)委員長を務めた。

 シャンムガラトナム氏は記者団に「シンガポールの未来への信任だ」と述べた。地元メディアによると、夫人の父は日本人。

 大統領選には他に、政府系投資ファンドの元最高投資責任者ウン氏、労働組合系の保険会社の元最高経営責任者タン氏が出馬した。

(2023年09月02日 08時15分 更新)

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