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袴田さん姉「巌は無実」と訴え 札幌で法改正求めシンポ

 シンポジウムに登壇した、袴田巌さんの姉ひで子さん=30日夜、札幌市
 シンポジウムに登壇した、袴田巌さんの姉ひで子さん=30日夜、札幌市
 刑事訴訟法の再審規定(再審法)改正を求めるシンポジウムが30日、札幌市で開かれた。1966年の静岡県清水市(現静岡市)の一家4人殺害事件で死刑が確定し、裁判やり直しが決まった袴田巌さん(87)の姉ひで子さん(90)が登壇し「再審を進めてほしい。巌は無実でございます」と訴えた。

 ひで子さんは「死刑囚になってから大変おとなしくなった」と振り返り「(釈放までの)48年は今更戻らないが、(社会に)生かしてほしい」と述べた。

 弁護団の笹森学弁護士は現行法について、検察官に異議申し立てを認め、再審請求審の手続き規定が整備されていないため、開始までに時間がかかってしまうと指摘した。

(2023年08月30日 22時03分 更新)

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