山陽新聞デジタル|さんデジ

時短へ授業こま数是正を、中教審 「勤務間インターバル」検討も

 中教審の特別部会から緊急提言を受け取る永岡文科相(右)=28日午前、文科省
 中教審の特別部会から緊急提言を受け取る永岡文科相(右)=28日午前、文科省
 教員確保策を話し合う中教審の特別部会は28日、教員不足解消や長時間労働是正に向け、学校の働き方改革の緊急提言をまとめ、永岡桂子文部科学相に渡した。年間の授業時間数が国の基準を上回る学校に改善を促し、学校行事で無駄を省くよう求める他、「勤務間インターバル」導入の検討などを柱とする。

 提言は、既に文科省が自治体や学校に呼びかけている内容が多く、予算措置を含めた国の支援拡大が必要となる。

 2022年度の公立学校の授業計画に関する文科省調査によると、小学5年(1こま45分)で基準となる1015こまを大きく超える「1086こま以上」の学校は37%。提言は、こうした状況を問題視し「指導体制に見合った計画にする」と是正を求めた。

 また、運動会の開会式を簡素化することや、入学・卒業式で「前例にとらわれた部分」をやめるといった時間削減を推奨。教員が終業から次の始業までに一定時間の休息を確保する勤務間インターバルの必要性にも言及した。

(2023年08月28日 12時32分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ