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急激な社会変化 企業はどう対応 岡山で中国経営者フォーラム

組織づくりや事業承継などについての講演があった経営者フォーラム
組織づくりや事業承継などについての講演があった経営者フォーラム
 急激な社会変化に企業はどう対応すべきかを探る「中国経営者フォーラム2023in岡山」(山陽新聞社主催)が24日、岡山市内で開かれた。醸造機械製造・フジワラテクノアート(同市)の藤原加奈副社長は社員が定着し、活躍する組織づくりについて講演。フォーラムに協賛するM&A(企業の合併・買収)仲介のM&Aキャピタルパートナーズ(東京)の土屋淳上席執行役員は事業承継、企業の成長について話した。

 藤原副社長は「企業の成長には会社のビジョンに社員が共感し、やる気を起こしてもらうことが重要だ」などと強調した。研修や日々の対話で、会社のビジョンを浸透させることで既存事業の強化や新規事業への挑戦につなげたことを説明。「ビジョンは社員から社外へと広まり、共感する他社との共創も増えている」とその効果を語った。

 土屋上席執行役員は「M&Aには敵対的な買収というイメージがあったが、事業承継のための有効な手段の一つとして徐々に普及している」とし、岡山県内でも昨年、公表ベースで38件が実行されたことを紹介。「全国では、経営が順調で後継者のいる企業でも事業の永続性や雇用の安定を考え、M&Aによる事業譲渡を選ぶ事例も出ている。企業の成長や地域経済の発展などに向け、M&Aを支援していきたい」などと述べた。

 県内の企業経営者ら約100人が聴いた。

(2023年08月24日 21時04分 更新)

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