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中国「断固反対と強烈な非難」 ソウルでは大使館乱入

 中国国旗
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 香港の日本総領事館が入るビルの前で東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対する抗議活動を行う人たち=24日(共同)
 香港の日本総領事館が入るビルの前で東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対する抗議活動を行う人たち=24日(共同)
 香港で、岸田首相の写真を掲げ、東電福島第1原発処理水の海洋放出に抗議する人たち=24日(ロイター=共同)
 香港で、岸田首相の写真を掲げ、東電福島第1原発処理水の海洋放出に抗議する人たち=24日(ロイター=共同)
 【北京、香港、ソウル共同】中国外務省は24日、福島原発処理水の海洋放出が始まったことを受けて談話を発表し、海洋放出への「断固とした反対と強烈な非難」を表明した。新華社は海洋放出開始を速報した。

 ソウルでは在韓国日本大使館が入るビルに海洋放出に反対する複数の若者らが乱入し、警察に取り押さえられた。

 香港中心部にある日本総領事館が入るビルの前では24日、約30人が海洋放出に対する抗議活動を行い「日本は身勝手だ」「海は全世界のものだ」と訴えた。

 中国政府は24日、海洋放出開始に先立ち「日本政府による核汚染水の放出強行は無責任だ」と非難する談話を発表。中国が管轄する海域への影響を調べるため、放射性物質を検査するモニタリングを強化し「国家の利益と国民の健康を守る」と表明した。

 中国政府の談話は原子力規制部門を傘下に持つ生態環境省が発表し「(日本が)全人類のことよりも自分の利益を優先している」と主張。「日本が国際社会の声に耳を傾け、科学的かつ安全で透明性のある方式で核汚染水を処置し、厳格な国際的監督を受けるよう促す」と強調した。

(2023年08月24日 14時19分 更新)

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