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台湾の蔡総統、防衛力強化を訴え 金門砲撃65年、中国に対抗

 23日、台湾・金門島で行われた金門砲戦65年の式典で、花輪を手にする蔡英文総統。その左は侯友宜・新北市長(共同)
 23日、台湾・金門島で行われた金門砲戦65年の式典で、花輪を手にする蔡英文総統。その左は侯友宜・新北市長(共同)
 【金門共同】1958年、中国に近い台湾の離島、金門島を舞台に中台が激しい砲撃を行った「金門砲戦」から65年となった23日、同島で記念式典が開催された。蔡英文総統も出席し「平和を維持するには、まずは自らが強くなければならない」と主張、中国の軍事的圧力に対抗するため「防衛力の不断の向上」が必要だと訴えた。

 来年1月に行われる総統選の最大野党、国民党候補の侯友宜・新北市長も式典に参加。対話による中台関係の緊張緩和の重要性を主張し、与党民主進歩党(民進党)との立場の違いを強調した。

 金門砲戦は、台湾では当時の国民党政権が中国軍を撃退、共産党から台湾を守った「勝利」と位置付けられている。

(2023年08月23日 19時32分 更新)

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