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ウクライナ侵攻1年半、戦線膠着 両軍死傷者「50万人」

 ロシア軍に向けてロケット砲を発射するウクライナ兵=19日、ウクライナ南部ザポロジエ州(ロイター=共同)
 ロシア軍に向けてロケット砲を発射するウクライナ兵=19日、ウクライナ南部ザポロジエ州(ロイター=共同)
 2022年2月、ウクライナの首都キーウで、砲弾を受けた自宅脇に立つ女性(AP=共同)
 2022年2月、ウクライナの首都キーウで、砲弾を受けた自宅脇に立つ女性(AP=共同)
 【キーウ共同】ロシアがウクライナ侵攻を始めてから24日で1年半を迎えた。ウクライナ軍は開戦後にロシア軍に制圧された地域の約半分を奪還したが、欧米が新装備を供与し6月上旬に始めた反転攻勢で取り戻した領土は約200平方キロで、制圧地の0・2%にとどまる。戦線は膠着し犠牲者が増え、米紙ニューヨーク・タイムズによると両軍の死傷者は50万人に迫る。戦争終結の展望は開けない。

 同紙によると、米当局はロシア、ウクライナ両軍の死者について、それぞれ約12万人、約7万人に上ると推計する。国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の統計では、8月時点で民間人の死者は9400人超。一部帰還しているが、627万人が国外避難した。日本の出入国在留管理庁によると、日本への避難民は約2500人に上る。

 ウクライナ軍は反攻でドイツ製レオパルト2戦車や米国製ブラッドレー歩兵戦闘車などを擁する部隊を投入したが、ロシア軍が塹壕や地雷原で構築した防衛線に苦戦。

(2023年08月23日 20時58分 更新)

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