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「倉敷物語はちまん」全国上映中 製作委、CFで資金調達し実現

映画「倉敷物語はちまん」のワンシーン(製作委提供)
映画「倉敷物語はちまん」のワンシーン(製作委提供)
 明治の倉敷を舞台にした映画「倉敷物語はちまん」の全国上映が行われている。製作委員会がクラウドファンディング(CF)で資金を調達して実現。9月1日からは東京の劇場で上演し、岐阜、神奈川県などでも計画を進めている。

 映画は、いがらしゆみこ美術館(倉敷市本町)出版の小説が原作。おてんばを意味する方言「はちまん」と呼ばれ、激動の時代を生きるヒロイン・藤乃の姿を描く。実業家の大原孫三郎ら実在の人物や史実を織り交ぜ、地元の子どもらが主要な役を演じている。

 第1弾として7月下旬から今月上旬にかけ大阪市のミニシアターで公開。東京では9月1~3日に「シネマハウス大塚」(豊島区)で上映される。その後は岐阜県高山市、神奈川県鎌倉市のほか、岡山県内でも真庭市の蒜山地区などで計画があり、会場を選定している。

 同委員会は劇場使用料や広告費などの経費を確保するため今春、山陽新聞社や中国銀行などが提供する「晴れ!フレ!岡山」を活用し、203万円を調達した。

 映画は後編の製作も計画されており、監督で製作委員長の三城誠子さんは「多くの人に見てもらい、後編に弾みをつけたい」と話している。

(2023年08月23日 09時09分 更新)

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