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農業生産資材高騰 農家への支援を JA岡山が市に要望書

大森市長(右)に要望書を手渡す宮武会長
大森市長(右)に要望書を手渡す宮武会長
 JA岡山(岡山市北区大供表町)は21日、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や円安などを背景に、農業生産資材が高騰しているとして、農家への支援を求める要望書を岡山市に提出した。

 同JAによると、肥料や農薬、農業用ハウスの被覆材、出荷用の段ボールなどあらゆる農業生産資材が、2年ほど前に比べて1~4割ほど値上がりし、農家の経営を圧迫している。一方で生産コストの増加に見合った価格転嫁は進んでおらず、離農を決断する農家も出ているという。要望はこうした現状を踏まえ「特段の配慮」を求めている。

 宮武博経営管理委員会長が市役所を訪ね、大森雅夫市長に「自助努力には限界がある。手を携え、農業の維持・発展に努めたい」と要望書を手渡した。大森市長は「検討させていただく。価格転嫁できる仕組みづくりも必要だ」と応えた。

(2023年08月21日 15時44分 更新)

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