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日米、新型迎撃弾を開発 極超音速対応、首脳合意

 17日、ホワイトハウスを出るバイデン米大統領(AP=共同)、米国に到着した岸田首相(共同)
 17日、ホワイトハウスを出るバイデン米大統領(AP=共同)、米国に到着した岸田首相(共同)
 【ワシントン共同】岸田文雄首相は18日(日本時間同)、米ワシントン近郊の大統領山荘キャンプデービッドでバイデン大統領と個別会談した。マッハ5(音速の5倍)以上で飛行し、レーダー探知が困難な極超音速兵器に対処する新型迎撃ミサイルの共同開発で合意。バイデン氏は「安全保障環境が厳しさを増す中、日米、日米韓協力を深めたい」と述べた。中国やロシア、北朝鮮への抑止力強化が狙いだ。防衛省によると、2030年代の開発完了を目指す。

 両首脳は、ロシアが侵攻するウクライナへの強力な支援継続で一致。中国が軍事圧力を強める台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促した。

 極超音速兵器は戦闘の在り方を一変させる可能性がある次世代兵器と位置付けられ、各国が研究を競っている。着弾直前に複雑な軌道を取るのが特徴だ。日米が共同開発するミサイルは、動きを比較的捉えやすい遠方での滑空段階で迎撃する。着弾直前で迎撃する従来型との二段構えで、対処能力を向上させる。

(2023年08月19日 06時45分 更新)

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