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「和」の巨大火文字 暗闇に浮かぶ 4年ぶり、和気でまつり

4年ぶりに暗闇に浮かび上がった「和」の火文字=16日午後8時24分、岡山県和気町田原下
4年ぶりに暗闇に浮かび上がった「和」の火文字=16日午後8時24分、岡山県和気町田原下
 岡山県和気町で16日夜、「和文字焼きまつり」が行われた。新型コロナウイルスの影響で3年連続中止されており、町名にちなんだ「和」の火文字が4年ぶりに夜空を彩った。

 午後8時、吉井川を望む観音山の西斜面に設置された89基の炉に点火。縦65メートル、横75メートルの巨大な文字が暗闇に浮かび上がり、対岸の河川公園(同町田原下)に詰めかけた大勢の観客が歓声を上げた。

 昨秋に亡くなった父親の初盆で町内に帰省していた会社員(42)=大阪市=は「和文字を見ると懐かしさが込み上げ、ほっとする。父を思い出しました」と話した。精霊流しは台風7号による河川の増水で取りやめた。

 まつりは和気商工会などの実行委と町が主催。京都の五山送り火を参考に1987年に始まり、盆の風物詩として親しまれている。

(2023年08月16日 23時12分 更新)

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