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北朝鮮、安保理会合意識し発表か 越境米兵の差別供述、米に反発

 国連安全保障理事会の会合=2022年6月、米ニューヨークの国連本部(AP=共同)
 国連安全保障理事会の会合=2022年6月、米ニューヨークの国連本部(AP=共同)
 【丹東(中国遼寧省)共同】北朝鮮は16日、国営メディアを通じ南北軍事境界線を越え北朝鮮に入ったトラビス・キング米陸軍2等兵が米軍内で「非人間的な虐待と人種差別」を受けたと供述したと発表した。国連安全保障理事会で米国が要請した北朝鮮の人権状況を協議する公開会合が17日に予定されていることに反発し、会合直前のタイミングで発表した可能性がある。

 北朝鮮は15日にも、安保理会合を非難した金先敬外務次官(国際機構担当)の談話で、人種差別などを挙げながら米国を「反人民的な悪の帝国」と呼び、安保理が特定の国の人権問題を扱うなら米国が先だと主張していた。

(2023年08月16日 16時48分 更新)

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