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甲子園、工夫しつつクーリング 酷暑対策、2回戦終え

 クーリングタイムに選手が利用する「クーリングスペース」=5日、甲子園
 クーリングタイムに選手が利用する「クーリングスペース」=5日、甲子園
 第105回全国高校野球選手権大会は15日、台風接近のため甲子園球場で予定されていた3回戦4試合を中止し16日に順延した。酷暑対策として、五回終了時に体を冷やして水分を補給する10分の「クーリングタイム」を導入した今大会。14日までに1、2回戦の33試合を終え、選手や監督は対応を工夫している。

 開幕した6日はクーリングタイム後に変調を来す選手が続出した。聖光学院(福島)は4人が脚をつり、小室投手は六回にふくらはぎ、太もも裏のけいれんで降板。「涼しい場所にいすぎた」と話し、斎藤監督は冷風機や保冷剤入りベストが用意されたベンチ裏通路と灼熱のグラウンドの温度差を懸念した。

 状況を見た大会本部は冷却中もストレッチで体を動かすこと、グラウンドへ戻る前に軽くジャンプしてふくらはぎをほぐすことなどを呼びかけている。創成館(長崎)の稙田監督は他校を観察し「(冷やす)時間を抑えた」という。

(2023年08月15日 15時59分 更新)

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