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難民申し出断念、出国希望 スーダン男性、大阪入管に

 大阪出入国在留管理局=大阪市住之江区
 大阪出入国在留管理局=大阪市住之江区
 8年前に来日し、大阪出入国在留管理局(大阪入管、大阪市住之江区)に収容されている50代スーダン人男性が、これまで求めてきた難民の申し出を断念し、アフリカの第三国へ出国する希望を入管に伝えたことが4日、関係者への取材で分かった。「仮放免や収容で仕事もできず、8年を無為に過ごした」と絶望を語り、日本の難民認定の厳しさを批判した。

 スーダンでは現在戦闘が続いており、斎藤健法相が今年7月、日本にいるスーダン人に対して就労も可能な在留資格「特定活動」を付与すると発表。しかし男性は「私が対象になるのか、直接は説明を受けていない」という。スーダン近隣の難民キャンプに行きたいと話している。

(2023年08月04日 18時12分 更新)

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