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中国電、中間貯蔵へ調査申し入れ 使用済み核燃料、上関町長に

 中国電力の担当者との面会後に取材に応じる山口県上関町の西哲夫町長=2日午前、上関町役場
 中国電力の担当者との面会後に取材に応じる山口県上関町の西哲夫町長=2日午前、上関町役場
 中国電力上関原発の建設予定地=3月、山口県上関町
 中国電力上関原発の建設予定地=3月、山口県上関町
 中国電力担当者(右)の前に立ちふさがる反対派住民=2日午前、山口県上関町
 中国電力担当者(右)の前に立ちふさがる反対派住民=2日午前、山口県上関町
 中国電力の担当者が2日、山口県上関町役場を訪れ、西哲夫町長と面会し、原発の使用済み核燃料の中間貯蔵施設建設に向けたボーリング調査を実施したいと申し入れた。中国電が2日午後、記者会見して概要を説明する見通し。

 中国電の申し入れ後、西町長が報道各社の取材に応じ「臨時議会を開いて私の意見を申し上げ、議員の皆さんにも諮りたい」とした上で「このまま何もせずに町が10年持つかといったらそれは難しい。住民に負担を強いることになる。危機感を持って取り組んでいきたい」と述べた。

 中国電が上関原発の建設を町で計画。だが東京電力福島第1原発事故の発生などを受け、計画はほとんど進んでおらず、町側が代替の地域振興策を中国電側に要望していた。

 午前8時50分ごろ、町役場に中国電の担当者が到着すると、数十人の反対派住民が立ちふさがってもみ合いに。住民は「使用済核燃料おことわり」と書かれた白い横断幕を手に「核燃料を持ち込むな」「勝手に決めるな」などと怒声を浴びせた。

 上関原発は1982年に町が誘致を表明した。

(2023年08月02日 11時51分 更新)

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