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広島G7「意義あった」69% 核軍縮文書は二分、被爆者調査

 原爆慰霊碑への献花を終えた岸田首相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=5月、広島市の平和記念公園
 原爆慰霊碑への献花を終えた岸田首相(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=5月、広島市の平和記念公園
 広島市で5月に開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)について、共同通信は全国の被爆者にアンケートを実施した。回答者354人のうち69・5%が「核なき世界」の実現に向けて「開催した意義はあった」と答えた。核軍縮に特化した独立文書としてG7首脳が初めて取りまとめた「広島ビジョン」に対する評価は分かれた。

 サミットでは、首脳がそろって原爆資料館を視察。成果として広島ビジョンを発表したが、ロシアなどを念頭に核抑止力を容認し、核兵器禁止条約にも触れなかった。

 アンケートは、サミットを控えた今年2、3月に行った被爆者調査の回答者約500人を対象に6、7月に実施。約7割が回答を寄せた。

 開催意義があったとする理由は「各国首脳が被爆の実相に触れる機会となった」が59・3%で最も多かった。

 広島ビジョンを巡っては「どちらかといえば評価しない」「評価しない」が計51・7%で、「評価する」「どちらかといえば評価する」の計47・5%を上回った。

(2023年07月30日 21時18分 更新)

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