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穀物拠点攻撃のロシアを非難 NATOウクライナ理事会

 ウクライナ南部オデッサ州で、ロシアのミサイル攻撃により破壊された穀物倉庫=21日(ロイター=共同)
 ウクライナ南部オデッサ州で、ロシアのミサイル攻撃により破壊された穀物倉庫=21日(ロイター=共同)
 北大西洋条約機構(NATO)とウクライナは26日、黒海を通じたウクライナ産穀物の輸出合意をロシアが離脱したことを受けてNATOウクライナ理事会を開いた。合意離脱のほか、穀物積み出し港があるウクライナ南部オデッサ州などへのミサイル攻撃を非難した。

 ウクライナのゼレンスキー大統領がNATOに理事会の開催を要請。ロシアに対し、ウクライナとNATOの結束を誇示するのが狙い。NATO加盟国の大使らが出席し、ウクライナ側からはクブラコフ副首相兼インフラ相と同国軍のフロモフ准将がオンラインで参加した。

 NATOウクライナ理事会は従来の協議枠組みだった「委員会」を格上げする形で設置され、今月12日にNATO首脳会議に合わせて初会合が開かれた。今回が2回目となる。

 NATOはロシアのウクライナ侵攻後、無人機などで黒海での監視を強化。NATOのストルテンベルグ事務総長は、黒海は「NATOにとって戦略的に重要」だとした上で「いかなる侵略からも加盟国の領土の隅々まで防衛する用意がある」とロシアをけん制した。

(2023年07月27日 06時39分 更新)

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