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激しい7月熱波、温暖化強く影響 米欧中、国際チームが分析

 ギリシャ・アテネの古代遺跡で傘を差して歩く男性(中央)=13日(AP=共同)
 ギリシャ・アテネの古代遺跡で傘を差して歩く男性(中央)=13日(AP=共同)
 【ワシントン共同】気候科学者らの国際チーム「ワールド・ウェザー・アトリビューション」は25日、欧州と北米を今月襲った激しい熱波について、人為的な温暖化がなければ起きる可能性はほぼなかったとの分析結果を発表した。中国の熱波も温暖化により50倍起きやすくなっていた。

 米国や中国の一部では気温が50度を超え、スペインでも最高気温の記録を塗り替える地域が出ている。英インペリアル・カレッジ・ロンドンのオットー上席講師は「化石燃料の使用をやめ、暑さに弱い人々を救う取り組みが必要だ」と指摘した。

 チームは、世界の平均気温が産業革命前から1・2度上がった現状と、温暖化のない世界を比較した。

(2023年07月25日 19時24分 更新)

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