山陽新聞デジタル|さんデジ

首相、人口減対策に注力 少子化政策とデジタル両輪

 令和臨調の発足1周年を受けて開かれた対話集会であいさつする岸田首相=22日午後、東京都内
 令和臨調の発足1周年を受けて開かれた対話集会であいさつする岸田首相=22日午後、東京都内
 東京都内で開催された「令和国民会議」(令和臨調)の1周年大会。壇上はあいさつする茂木友三郎共同代表=22日午後、東京都内
 東京都内で開催された「令和国民会議」(令和臨調)の1周年大会。壇上はあいさつする茂木友三郎共同代表=22日午後、東京都内
 政策提言組織の「令和国民会議」(令和臨調)は22日、発足1周年を受けて与野党党首との対話集会を東京都内で開いた。岸田文雄首相(自民党総裁)は人口減少が国家的課題だと指摘し「次元の異なる少子化対策とデジタル社会への変革を車の両輪として経済社会を変えていく」と訴えた。人への投資を成長につなげ、賃上げを実現する考えも示した。

 首相は「先送りできない課題に正面から取り組み、一つ一つ答えを出していくのが使命だ」と強調。児童手当拡充など子育て世代支援を充実させ、財源は歳出改革などで確保すると説明した。社会保障に関し「個人の自由で多様な選択を支えられる制度でなければならない」と話した。

 デジタル技術を活用した医療や教育を普及させ、地方での生活を充実させると明言。地方拠点強化税制で企業の地方移転が進んでいるとした。

 対中国外交に関し「いろいろな課題の中で足踏みしている状況だが、対話しながら建設的かつ安定的関係を維持したい」と述べた。

(2023年07月22日 17時31分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ