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福島の復興牧場、県警が強制捜査 死んだ牛、不法に埋めた疑い

 東京電力福島第1原発事故で被災した酪農家らが福島市に立ち上げた復興牧場「フェリスラテ」が、死んだ牛を敷地内に埋めたとして、福島県警が廃棄物処理法違反の疑いで強制捜査に入ったことが21日、捜査関係者などへの取材で分かった。家畜の死骸は産業廃棄物に当たるが、牧場の田中一正社長(52)は「自分の敷地で適正に埋葬すれば問題ないという認識だった」と説明している。

 捜査関係者などによると、県警は20日、県や市の立ち会いの下、敷地内を捜索。地面を掘り起こし、牛の骨などを見つけた。

 田中社長によると、牧場設立の2015年以降、死産や流産した子牛計約200頭を敷地内に埋めた。

(2023年07月21日 13時27分 更新)

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