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秋田で花粉少ない苗木生産 日本製紙、30年に1千万本へ

 静岡県にある日本製紙の「採種園」
 静岡県にある日本製紙の「採種園」
 日本製紙は18日、花粉量が少なく二酸化炭素(CO2)の吸収力が高いスギやヒノキの普及に向け、秋田県北秋田市で、種子を採取し苗木を育てる「採種園」を10月を目途に開設すると発表した。政府は花粉症対策としてスギの植え替え促進などを打ち出しており、需要に応える。今後さらに拠点を増やし、2030年に全国で年1千万本の生産体制を目指す。

 日本製紙が育てるのは成長が早いなどの特徴を持つ「エリートツリー」の苗木。花粉の飛散量は従来の半分以下で、二酸化炭素(CO2)の吸収量は1・5倍超に上るなど脱炭素化も期待される。

(2023年07月18日 23時47分 更新)

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