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吉井川流域の地域活性化策考える 瀬戸内で4自治体首長らシンポ

吉井川流域の文化交流や活性化に意見を交わしたシンポジウム
吉井川流域の文化交流や活性化に意見を交わしたシンポジウム
 岡山県東部の吉井川流域に焦点を当て、文化交流や地域活性化について考えるシンポジウムが17日、瀬戸内市牛窓町牛窓のあいの光ホールで開かれた。

 流域4自治体の首長らが登壇。1998年の台風による洪水で津山市から吉井川を下って瀬戸内海まで流されながら生き延びた奇跡の牛「元気君」にちなんで「牛」をテーマに活性化策を話した。

 水嶋淳治勝央町長は町内で元気君を飼育したことで、町のシンボルとして交流人口の増加につながったと説明し「吉井川の恵みを地域発展に生かすため手を取り合おう」と強調。武久顕也瀬戸内市長は牛窓町地区が朝鮮通信使の寄港地だったことから、イベントなどでの日韓交流が続いているとし「交流の輪を近隣自治体にも広げていきたい」と意欲を示した。

 太田啓補和気町長、備前市教委社会教育課の江見清人課長らも、地元の歴史や流域との関わりなどについて話した。

 県民有志でつくる地域共生社会研究会が流域の結びつきを強めようと主催し、約80人が聴講した。

(2023年07月17日 20時15分 更新)

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