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リニア工事で労災隠し疑い 長野、下請けを書類送検

 厚生労働省
 厚生労働省
 長野県飯田市のリニア中央新幹線トンネル工事で4月に起きた労働災害を隠したとして、飯田労働基準監督署は13日、労働安全衛生法違反容疑で下請け業者の成豊建設(東京)と同社作業所長を書類送検した。作業員が負傷して4日以上休んだ場合に遅滞なく労基署に報告する義務を怠った疑いが持たれている。関係者への取材で分かった。

 飯田市によると、労災は4月20日に発生した。「中央アルプストンネル(松川)外」の工事現場で、地盤を掘削する作業中に重機の一部がトンネルの壁に接触。落下したコンクリート片が作業員に当たって頸椎を捻挫し、4週間の安静加療が必要と診断された。

(2023年07月13日 19時10分 更新)

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