山陽新聞デジタル|さんデジ

豪雨から5年、野村が今季初勝利 広島「どうしても勝ちたかった」

 阪神に勝利し、ファンに手を振る広島・野村。左は小園=マツダ
 阪神に勝利し、ファンに手を振る広島・野村。左は小園=マツダ
 6回3安打無失点で今季初勝利を挙げた広島・野村=マツダ
 6回3安打無失点で今季初勝利を挙げた広島・野村=マツダ
 節目の日に今季初白星を挙げた。広島の野村が6回無失点の好投。西日本豪雨で最初の大雨特別警報が出てから5年となった6日、本拠地のファンに勝利を届け「今日はどうしても勝ちたかったので本当によかった」と充実した表情で汗を拭った。

 カットボール、ツーシームなど動く球を巧みに操った。先頭打者の出塁を一度も許さず「打たせて取る投球ができた」。四回1死では外角低めの絶妙なコースに投じた140キロの直球で大山を三振に。2戦連続の6回3安打無四球無失点と、制球力を見せつけた。阪神戦の勝利も2018年6月以来、5年ぶりだ。

 岡山県倉敷市出身。豪雨被害に見舞われた当時、現役だった新井監督らとともに被災者に義援金を送っていた。18年のシーズン終了後には地元に刻まれた爪痕を目の当たりにもした。

 「今でも大変な思いをされている方はたくさんいると思う。そういった方に微力だけど何かを届けられたら」。5年が経過しても変わることない思いを、マウンドで体現した。

(2023年07月06日 21時57分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ