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「修理」と書かれた瓦出土 平城京跡、西大寺に関連か

 奈良市の平城京跡で見つかった「修理」と書かれた奈良時代の瓦(元興寺文化財研究所提供、文字部分が白く加工されています)
 奈良市の平城京跡で見つかった「修理」と書かれた奈良時代の瓦(元興寺文化財研究所提供、文字部分が白く加工されています)
 平城京跡(奈良市)の北辺坊と呼ばれる区画で「修理」と書かれた奈良時代の瓦が見つかり、元興寺文化財研究所(同市)が4日発表した。近くにある西大寺などの造営に関わりが深い役所「修理司」に関連するとみられ、同研究所は「この区画が当時の西大寺の北端に当たるのでは。北辺坊の規模を考える上で重要な史料だ」としている。

 同研究所は昨年、平城京右京の北側に張り出した「右京北辺三坊五・六坪」と呼ばれる区画を発掘し、奈良時代の瓦が大量に出土。整理作業で「修理」とヘラ書きされた丸瓦が見つかった。

 見つかった瓦は、奈良県立橿原考古学研究所付属博物館で15日から公開する。9月3日まで。

(2023年07月04日 17時04分 更新)

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