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里山や漂流物 人間の関係表現 写真家山口さん 奈義美術館で個展

身近な自然を撮影した写真が並ぶ会場
身近な自然を撮影した写真が並ぶ会場
 写真家山口聡一郎さん(63)=岡山市東区=の個展が、奈義町現代美術館(岡山県奈義町豊沢)で開かれている。里山の風景や海の漂流物など身近な自然と人間の関わりに目を向けたモノクロ写真が来館者を魅了している。17日まで。

 写真を印刷用紙などに拡大コピーし、貼り合わせた作品74点を展示。用紙の間に窓枠をイメージした余白をつくり、奥行きや現実感、作品の統一性を強調しているという。

 自宅裏山のタンポポ、ムカデ、野鳥などを収めた27カットは自然と共生する苦楽を伝える。吉井川に沈む車、浜辺に打ち上げられた瓶、天体望遠鏡で撮影した月の写真もある。

 会社員(35)=岡山市東区=は「写真の美しさとメッセージ性を同時に感じる。深みのある作品ばかり」と話していた。

 開館は午前9時半~午後5時(入館は同4時半まで)。17日を除く月曜休館。問い合わせは同美術館(0868―36―5811)。

(2023年07月03日 17時00分 更新)

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