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熊本で線状降水帯、避難指示も 九州南部でも発生予測

 大雨の影響で崩落した熊本県山都町の緑川支流の御船川に架かる金内橋=3日午前(町提供)
 大雨の影響で崩落した熊本県山都町の緑川支流の御船川に架かる金内橋=3日午前(町提供)
 大雨の影響で増水した熊本県益城町の木山川のライブカメラ映像=3日午前7時45分(国交省提供)
 大雨の影響で増水した熊本県益城町の木山川のライブカメラ映像=3日午前7時45分(国交省提供)
 気象庁
 気象庁
 前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で九州では3日、早朝に熊本県で線状降水帯が発生するなど大雨となった。熊本市では約36万人に避難指示が出され、熊本県山都町では国道の橋が崩落するなど被害が出た。気象庁は同日午後から4日午前にかけて九州南部で線状降水帯が発生する可能性があるとの予測を出し、土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけた。

 3日午前の1時間降水量は熊本県山都町で82ミリ、益城町で80ミリと猛烈な雨となり、7月の観測史上1位を更新。南阿蘇村でも69・5ミリを記録した。

 熊本市は3日、市内を流れる川が増水し、氾濫する恐れがあるとして、市内の約18万世帯、約36万人に避難指示を出した。3日午前7時40分ごろには、山都町を流れる御船川に架かる国道の金内橋が大雨の影響で崩落した。人的被害は確認されていない。

 気象庁によると、4日昼前にかけ、九州で雷を伴った非常に激しい雨が降る恐れがある。降り続いた雨の影響で、低い土地への浸水や河川の増水・氾濫も懸念される。

(2023年07月03日 11時48分 更新)

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