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処理水評価報告、7月4日受領へ 首相、IAEA事務局長から

 岸田文雄首相は、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出計画を検証している国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長と7月4日に官邸で面会する方向で調整に入った。グロッシ氏から放出計画への評価を盛り込んだ包括報告書を受け取り、説明を受ける見通し。内容を精査し、放出時期を最終判断する。政府筋が27日、明らかにした。

 政府と東電は、夏ごろの放出開始を目指している。政府としては国際機関の科学的な評価を得て、計画の信頼性や透明性を担保したい考えだ。

 東電は26日に処理水海洋放出に使う海底トンネル工事が完了したと発表。原子力規制委員会の使用前検査を終了すれば放出設備の準備が整う。

(2023年06月27日 12時34分 更新)

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