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環境相「データで風評被害抑制」 原発の除染土再利用を視察

 除染土を再利用した水田での実証試験を視察する西村環境相(右から3人目)=26日午後、福島県飯舘村
 除染土を再利用した水田での実証試験を視察する西村環境相(右から3人目)=26日午後、福島県飯舘村
 西村明宏環境相は26日、福島県飯舘村を訪れ、東京電力福島第1原発事故の除染で出た土のうち、放射性物質濃度が比較的低い土を農地の造成に再利用する実証試験を視察した。西村氏は「信頼性のあるデータをオープンにすることで、風評被害を抑えていきたい」と述べ、情報発信を強化する考えを示した。

 西村氏は、放射性セシウム濃度が1キログラム当たり5千ベクレル以下の除染土の上に盛り土をした同村長泥地区の水田で、5月に植えたコメの生育状況などを確認した。長泥地区での試験は2018年から実施しており、これまで収穫した野菜やコメの放射性セシウム濃度は基準値を大きく下回っている。

(2023年06月26日 18時14分 更新)

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