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東電、処理水トンネル工事完了 福島第1原発、全長約1030m

 福島第1原発の処理水海洋放出に使うトンネル放出口に設置された上ぶた=26日、福島第1原発沖(東京電力提供)
 福島第1原発の処理水海洋放出に使うトンネル放出口に設置された上ぶた=26日、福島第1原発沖(東京電力提供)
 東京電力は26日、福島第1原発処理水の海洋放出に使う全長約1030mの海底トンネルの工事が完了したと明らかにした。試運転を実施後、原子力規制委員会の使用前検査を28日から受ける予定で、終了すれば放出設備の準備が整う。東電は夏ごろまでに放出を始める計画だが、漁業者らの理解は得られていない。

 26日は午前7時ごろ作業を開始。トンネルを掘るシールドマシンをクレーン船で引き揚げ、放出口に土砂などが入り込むのを防ぐ上ぶたを設置、午後3時50分ごろ作業を完了した。試運転ではポンプを動かしてトンネル出口から海水が流れることを確認する。

 東電は同日、陸上の放出設備を報道陣に公開した。

(2023年06月26日 19時49分 更新)

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