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自転車 電動リフトでバスに積載 全国初、観光活性化へ香川で導入

電動リフトで重い電動アシスト自転車も楽に収納できる
電動リフトで重い電動アシスト自転車も楽に収納できる
自転車の車輪を外さず最大12台を積み込める車内
自転車の車輪を外さず最大12台を積み込める車内
 琴平バス(香川県琴平町)は、自転車を電動リフトでそのまま積み込んで移動できるサイクルバスを導入した。同社によると、電動リフト付きは全国初。地元の金刀比羅宮を中心としたサイクリングルートを提案し、自転車を活用した観光活性化を目指す。

 同社が所有する車いす対応バスを改造。車内中央部に自転車用スペースを設け、車輪を外さず最大12台を固定できる。電動リフトがあるため、重量のある電動アシスト自転車も楽に収納できる。トランクには車輪を外して8台が入り、合計20台の積載が可能。

 定員は21人。サイクリングの行き帰りをはじめ、参加者の体調不良や自転車トラブルなどに対処できる伴走車としての利用も想定している。

 1996年のアトランタ五輪自転車代表の真鍋和幸さん(53)=三豊市在住=の監修で、金刀比羅宮と四国各地を結ぶ旧街道沿いを走る33~155キロの4コースも考案。街巡りや峠越えなど初心者から上級者まで楽しめる内容となっている。

 同社の楠木泰二朗代表取締役は「自転車の旅は国内だけでなく訪日客にも人気だ。ツアーを企画し、サイクルツーリズムを盛り上げていきたい」と話している。

 問い合わせは同社コールセンター(050―3537―5678)。

(2023年06月25日 17時12分 更新)

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