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処理水設備「大きな課題なし」 規制委員長が福島第1原発視察

 東京電力福島第1原発で放出設備などを視察する原子力規制委の山中伸介委員長(左)ら=24日
 東京電力福島第1原発で放出設備などを視察する原子力規制委の山中伸介委員長(左)ら=24日
 政府が夏ごろの開始を目指す東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、原子力規制委員会の山中伸介委員長は24日、現地で放出設備などを視察した。終了後に「大きな課題もなく、着実に工事が進んでいる」と述べ、規制委が放出前に設備の最終確認をする使用前検査を28日から始める方針を示した。

 山中氏はこの日、放出前に海水と混ぜて希釈する水槽や、異常発生時に放出を緊急停止する設備を確認。東電に対し「人為的なミスがないよう作業を進めてほしい」と要請した。一部の工事が完了していないため、使用前検査が終わる時期は明言しなかった。

 使用前検査が終了すれば、設備の準備は整う。

(2023年06月24日 18時30分 更新)

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