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熊本の通潤橋、国宝指定へ 石川の手取川取水施設は重文に

 熊本県山都町の石造りアーチ式水路橋「通潤橋」=19日
 熊本県山都町の石造りアーチ式水路橋「通潤橋」=19日
 国の文化審議会は23日、熊本県山都町の石造りアーチ式水路橋「通潤橋」を国宝に、手取川七ケ用水取水施設(石川県白山市)など8件を重要文化財に指定するよう永岡桂子文部科学相に答申した。文化庁によると橋が国宝になるのは初めて。

 通潤橋は1854年に農業用水を送るために建設された。長さ約78メートル、高さ約21メートルと石造りアーチ橋としては国内最大級。2016年の熊本地震や18年の大雨で被災したが復旧し、給水を続けている。一段低い橋を通って再び高い所へ水を運ぶといった高度な技術が使われ「技術的完成度の極めて高い、近世石橋の傑作」と評価された。

(2023年06月23日 20時45分 更新)

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