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水島空襲78年 平和の鐘に祈り 倉敷 市民ら犠牲者しのび黙とう

平和の鐘を鳴らし平和を祈る参加者ら
平和の鐘を鳴らし平和を祈る参加者ら
平和を祈り風船を飛ばす参加者ら
平和を祈り風船を飛ばす参加者ら
 1945年の水島空襲から78年を迎えた22日、倉敷市福田町古新田の水島緑地福田公園で「平和の鐘」が打ち鳴らされ、集まった市民ら65人が恒久平和への思いを新たにした。

 空襲が始まった午前8時36分から1分間、大西福雄さん(82)=同市=と富田かやのさん(80)=同市=きょうだいが代表して鐘を鳴らし、参列者が犠牲者をしのび黙とうをささげた。平和を祈り、風船も飛ばした。

 2人は「戦争の恐ろしさを思い出すと涙が出る。二度と戦争が起こらないよう、平和の大切さをいつまでも伝えていきたい」と話した。

 水島空襲は、軍用機を製造していた三菱重工業水島航空機製作所(現三菱自動車水島製作所)を標的に米軍機が爆撃。11人が亡くなり、46人が重軽傷を負ったとされる。

 平和の鐘は、同市の平和都市宣言(86年)にちなみ、90年に設置。広島、長崎の原爆の日、終戦記念日にも鳴らしている。

(2023年06月22日 12時20分 更新)

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