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JK制服は「時代映す鏡」 名古屋の女性、解説本出版

 愛知県にある高校の女子用制服をイラストで紹介した本「愛知県JK制服目録」の1ページ(桜山社提供)
 愛知県にある高校の女子用制服をイラストで紹介した本「愛知県JK制服目録」の1ページ(桜山社提供)
 愛知県にある208校の高校の女子用制服をイラストで紹介した本「愛知県JK制服目録」(桜山社)を名古屋市在住の女性イラストレーター「さといも屋」さんが出版した。各校で異なるデザインの特色や由来を解説し、売れ行きは上々だという。「制服は地域性や時代を映す鏡。男女問わず多くの方に読んでほしい」と話している。

 「ベルベット素材のリボンが特徴」「遠目で見るとグレーに見える千鳥格子柄のスカート」。各校の夏服と冬服のイラストが解説文と共に描かれている。出版元によると全国の書店から注文が相次いでいる。

 愛知のセーラー服は他地域より襟が大きく「名古屋襟」と呼ばれているほか、白い襟カバーを付ける学校も目立つ。襟のラインが1本の学校について「第2次大戦中の物資不足で本数が減り、今もその伝統を引き継いでいる」と歴史をひもとくページも。

 さといも屋さんは制服をテーマにした同人誌の発行やSNSでイラストを公開してきた。出版に当たっては「正確に描かないと卒業生に失礼になる」と入念に下調べをして作画したという。

(2023年06月17日 17時18分 更新)

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