岡山県は１６日までに、小谷敦副知事（５３）の総務省復帰に伴い、後任に同省自治財政局財務調査課長の上坊勝則氏（５０）を充てる人事を内定した。開会中の６月定例県議会に選任同意案を追加提案し、認められれば７月中に発令する見通し。任期は４年。

　上坊氏は奈良県出身で東京大法学部卒。１９９５年に旧自治省（現総務省）に入り、堺市財政局長、自治体国際化協会事務局長、同省自治行政局参事官などを経て２０２３年４月から現職。地方財政や国際化に関するポストを歴任しており、新型コロナウイルス禍で落ち込んだインバウンド（訪日客）の回復などでの手腕が期待される。

　小谷氏は２１年７月に着任し、総務、県民生活、保健医療、子ども・福祉、農林水産部などを担当。任期を約２年残しての退任となる。

　岡山県副知事の条例定数は３人。現在は２人体制で、もう１人は生え抜きの横田有次氏（６４）が務めている。