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東証、連日バブル崩壊後の最高値 米利上げ見送り観測で幅広く買い

 東京証券取引所
 東京証券取引所
 14日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸した。上昇は4営業日連続で、終値は前日比483円77銭高の3万3502円42銭。1990年3月9日以来約33年ぶりの水準となり、バブル経済崩壊後の最高値を前日に続いて更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)が6月の利上げを見送るとの観測が広がったことで米景気の先行きへの懸念が後退し、幅広い銘柄に買い注文が入った。

 東証株価指数(TOPIX)は29・74ポイント高の2294・53となり、約33年ぶりの高水準となった。出来高は約16億4800万株。

 外国為替市場の円安ドル高進行が投資家心理を支え、朝方から自動車や鉄鋼株などの上昇が目立った。岸田文雄首相が近く衆院を解散し、総選挙に向けた経済対策を打ち出すとの期待も広がり、平均株価の前日終値からの上げ幅が600円を超える場面があった。

 インターネット証券のアナリストは「急激な下落を招くような悪材料が出にくくなっているため、今後も上昇傾向が続く可能性がある」と語った。

(2023年06月14日 16時35分 更新)

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