岡山県教委が世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の関連団体「世界平和女性連合」に県生涯学習センター（岡山市北区伊島町）の利用を許可した問題で、共産党県議団は１日、県教委に許可の取り消しを求める申し入れを行った。県教委は「布教活動ではない」として許可する考えを改めて示した。

　所属県議３人が県教委の国重良樹教育次長を訪問。２５日に団体主催の留学生日本語弁論大会が開かれる予定で、森脇久紀団長が「使用を許可すれば団体の活動に県がお墨付きを与えることになる」と述べ、国重次長に申し入れ書を手渡した。

　国重次長は団体の許可申請書に特定の宗教団体による布教活動（宗教活動）ではないとする確認項目にチェックが入っていたとし、正当な理由なしに利用を拒んではならないとする地方自治法を根拠に「取り消しは考えていない」と答えた。

　旧統一教会の問題を追及している全国霊感商法対策弁護士連絡会はこの団体を旧統一教会の関連団体と認めている。