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岡山で6月に旧統一教会関連催し 県教委使用許可「布教ではない」

岡山県庁
岡山県庁
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和女性連合」に対し、岡山県教委が県生涯学習センター(岡山市北区伊島町)の使用を認め、6月に団体主催の留学生日本語弁論大会が開かれることが26日、県教委への取材で分かった。弁論大会は少なくとも2019年から毎年、同センターで行われていたことも判明した。

 県教委はこの団体と旧統一教会との関連を認識しているとした上で「弁論大会は布教活動ではないと判断した。貸し出しは法令に基づく適切な対応」と説明。現時点で許可の取り消しは行わない方針を示した。

 弁論大会は6月25日に同センターの大研修室(最大150人収容)で開かれる予定。2月に団体から利用許可申請があり、申請書には特定の宗教団体による布教活動(宗教活動)ではないとする確認項目にチェックが入っていたという。

 旧統一教会の問題を追及している全国霊感商法対策弁護士連絡会はこの団体を旧統一教会の関連団体と認定している。岡山県教委による使用許可は25日の県議会文教委員会で取り上げられ、一部委員が貸し出しを制限するよう求めた。

 団体ホームページによると、弁論大会は1997年から行われ、今年は6、7月に岡山を含む全国28カ所で開かれる。

(2023年05月27日 05時00分 更新)

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