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スクール水着 売り込み活発化 岡山県内 「ジェンダーレス」も

セパレートタイプの水着が並ぶキッズリパブリック倉敷店
セパレートタイプの水着が並ぶキッズリパブリック倉敷店
ジェンダーレスの水着を扱うスーパースポーツゼビオ岡山新保店
ジェンダーレスの水着を扱うスーパースポーツゼビオ岡山新保店
 小中学校でのプール開きを前に、岡山県内のショッピングセンターやスポーツ用品店が、水泳の授業で使用する「スクール水着」や関連商品の売り込みを活発化させている。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」に移行。感染リスクの懸念から実施を見送っていた県内の一部の学校も、今シーズンから授業を再開させる予定で、各店は品ぞろえを充実させたり、売り場を拡大させたりして対応。性別に関係なく着ることができる「ジェンダーレス」の商品を扱う店舗もある。

 水泳の授業を巡っては、コロナの水中感染の可能性は低いとされたものの、マスクを外す上、密状態になりやすい更衣室などでのリスクが指摘され、県内では2020、21年を中心に実施を見送る学校が相次いだ。

 倉敷市立校では20、21年はほぼ全校が、22年も中学校の半数が取りやめた。今年は4年ぶりに全校が6月から実施する見通しとなっている。

 イオンモール倉敷(同市水江)で、子ども用品などを扱うキッズリパブリック倉敷店は昨年より500点多い約3千点のスクール水着をそろえた。

 女子用は定番だったワンピースタイプよりも、上下が分かれたセパレートタイプ(2280円)の人気が高まっている。男子用は丈が長く肌の露出が少ない商品(1580円)が売れ筋。「紫外線(UV)対策や抗菌防臭の効果があるとされる商品を充実させた」と売り場の担当者。

 水着約2千点に加え、ゴーグルやキャップなど関連商品を充実させたのは、ゆめタウン倉敷(同市笹沖)。人気のスポーツブランドのロゴが入ったタオル(2千円前後)が男子に、人気キャラクター「すみっコぐらし」をあしらったプール用バッグ(同)などが女子に好評という。

 岡山市立校は21年から再開。スーパースポーツゼビオ岡山新保店(同市南区新保)の21年の売り上げはコロナ禍前だった19年の半分以下にとどまったが、22年は7割程度にまで回復。今年は19年並みを目指す。

 現在の品ぞろえは約130点だが、6月のピーク時には2・5倍に増やす。今シーズン初めて扱うのはジェンダーレスの水着(7700円)。同店は「長袖ジャケットとハーフパンツのゆったりとしたデザインで、体形が分かりにくい商品。思い切り水泳の授業を楽しんでもらいたい」とする。

 津山市立校は22年から再開し、今年が2年目。ヒマラヤスポーツ&ゴルフ津山インター店(同市河辺)ではスクール水着の売り場面積を22年の1・5倍~2倍に広げ、100点以上を扱っている。日焼け防止にもなるシャツ型ラッシュガードの人気が高く、半袖(2490円)と長袖(2990円)がある。同店の担当者は「5月下旬から6月上旬に購入が集中しそう。早めの購入がおすすめ」と話している。

(2023年05月26日 17時19分 更新)

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