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「ゴーサマ」境内駆け回る 美咲・両山寺で奇祭「護法祭」

かがり火を飛び越えながら疾走するゴーサマ=14日午後11時54分、岡山県美咲町両山寺
かがり火を飛び越えながら疾走するゴーサマ=14日午後11時54分、岡山県美咲町両山寺
 神が人に乗り移った「護法実(ごほうざね)(ゴーサマ)」が境内を駆け回る奇祭「護法祭」(岡山県重要無形民俗文化財)が、14日深夜から15日未明にかけて、美咲町両山寺の二上山両山寺であり、天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 祭りは山岳仏教の祈祷(きとう)の一種で、1275(建治元)年に始まったとされる。二上山の祭神が年に1度、地上で行う“お遊び”で、走るのを邪魔して捕まれば災いが降りかかると伝わる。ゴーサマは、8年連続で津山市出身の会社経営白川晃太郎さん(49)=大阪市=が務め、1週間前から水ごりなどで身を清めてきた。

 神事に続き、午後11時半ごろ、半紙で作った「紙手(しで)」をかぶったゴーサマが本堂から現れ、かがり火で照らされた境内を約30分間疾走。参拝客はゴーサマが近づくと身をすくめて逃げ回っていた。

 家族と訪れた岡山市立浦安小6年の児童(11)は「手をパタパタ動かしながら走っているのが怖くて、近くに来たら逃げてしまった」と驚いていた。

(2022年08月15日 16時15分 更新)

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