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豪雨被害 矢掛町中川地区に避難所 住民要望受け新設 水備蓄や発電機

矢掛町が住民要望を受け新設した「中川南避難所」
矢掛町が住民要望を受け新設した「中川南避難所」
 岡山県矢掛町は、2018年夏の西日本豪雨で小田川堤防2カ所が決壊し甚大な被害が出た中川地区(小学校区)に、避難所を新設した。水や食料を備蓄し、発電機などを設置。洪水時の指定避難場所として活用する。

 名称は「中川南避難所」で、小田川南の県道鴨方矢掛線沿い標高50メートルほどにあった民有地(同町江良)を町が買い上げ、鉄筋平屋154平方メートルを建てた。避難室や備蓄倉庫をはじめ、シャワー室を備えている。町は今後、指定避難所に指定する予定。

 中川地区の指定避難所は、小学校と保育園、公民館の3カ所あるが、西日本豪雨では床上浸水しており、洪水時には除外される。浸水当時、小田川の北の住民は隣接する川面地区の指定避難所に行くことができたが、南の住民は川を渡ることは困難だったことから、住民が施設整備を町に要望していた。

 開所式は4月9日に行われ、住民ら約10人が出席。山野通彦町長は「住民が地元同意や候補地の交渉までまとめており、速やかな実施につながった」とあいさつ。江良自治会の佐藤孝一会長は「念願の施設ができ、住民の安心・安全が確保された。地域の会合や催しなど地域活性につながる利用もできれば」と話した。

 総事業費は5137万円で、国の消防防災施設整備費補助金830万円なども活用した。施設には停電時に72時間稼働する非常用のLPガス発電機2基(約660万円相当)を設置。大塚商会(東京)が創業60周年事業の一環で町に寄贈した。

(2022年05月17日 10時17分 更新)

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