山陽新聞デジタル|さんデジ

演者がアドリブでコロナ退散願う 後楽園で狂言会 

出演者がアドリブでコロナ退散を願った「仁王」の一場面
出演者がアドリブでコロナ退散を願った「仁王」の一場面
 笠岡市在住の狂言師・田賀屋夙生(はやお)さんが主宰する「田賀屋狂言会」による疫病退散祈願狂言会が21日、岡山市北区の後楽園能舞台で開かれた。鬼やつき物退治にちなんだ3曲が披露され、約90人の観客が出演者と一緒に一日も早い新型コロナウイルス収束を願った。

 古典芸能を楽しむとともに、笑いで明るい気持ちになってもらおうと企画。大蔵流狂言師の茂山千五郎さん、田賀屋さんら10人が出演した。

 メインの「仁王」はばくちに大負けした男が仁王になりすまし、「お供えをすれば願いをかなえる」と言って参詣者から供物を巻き上げようと悪知恵を巡らせるストーリー。参詣者役がアドリブで「コロナの影響で狂言師の収入が減っている」「関東の友人に会いに行きたい」などと願いを吐露。役者の1人は小学生で、「今年は夏休みが短かった。来年はたっぷりのお休みをお願いします」と頼むと、客席から大きな拍手や笑いが起こった。

 狂言のファンという同市南区の男性(72)は「よく笑い気分転換になった。出演者も観客も願いは一つ。気兼ねなく舞台が楽しめるよう早く日常が戻ってほしい」と話した。

 舞台は定員を3分の1にして、マスク着用、手指の消毒など感染対策をとって行った。

(2020年09月21日 21時54分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ