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「ゴーサマ」境内駆ける 美咲で奇祭・護法祭

紙手をかぶり、境内を駆けるゴーサマ
紙手をかぶり、境内を駆けるゴーサマ
 神が人に乗り移った「護法実(ごほうざね)(ゴーサマ)」が境内を駆け回る奇祭・護法祭(岡山県重要無形民俗文化財)が14日夜、美咲町両山寺の二上山両山寺(井上観賢住職)であり、天下太平や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、祭りを執り行う二上護法祭保存会の会員ら約50人のみで行った。

 鎌倉時代の1275(建治元)年に始まったとされる祭りは、二上山の祭神が年に1度行う“お遊び”。邪魔をして捕まると災いが降りかかると伝えられている。ゴーサマは、津山市出身の会社経営白川晃太郎さん(47)=大阪市=が6年連続で務め、7日から水ごりなどで身を清めてきた。

 神事に続き、例年より2時間ほど早い午後10時50分ごろ、半紙で作った「紙手(しで)」をかぶったゴーサマが、本堂から現れた。かがり火で照らされた境内を約30分間、走り回った。

 同保存会は「長年続いてきた祭りを途切れさせたくないとの思いがあり、無事に終えられてよかった。来年は平年通り、多くの参拝者に来ていただけることを願う」としている。

(2020年08月15日 18時28分 更新)

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