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コロナ患者らへの差別やめて ハンセン病世界遺産登録協が訴え

ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会がウェブサイトに載せたメッセージの一部
ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会がウェブサイトに載せたメッセージの一部
 新型コロナウイルスの感染者や医療従事者が差別的な言動や扱いを受けている問題で、NPO法人ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会(瀬戸内市)は18日、「患者さんや関係者に対する疾病差別は決してあってはならない」とするメッセージをウェブサイトで発信した。

 新型コロナを巡っては、インターネットに感染者を特定する書き込みがされたり、医療従事者の子どもが保育園の登園自粛を求められたりしたことなどが問題化。らい菌による感染症のハンセン病も激しい偏見・差別を経験していることから同じ過ちを繰り返さないようメッセージを出すことにした。

 メッセージでは、ハンセン病と新型コロナは原因や症状が異なり、単純比較できないものの「誤った知識や見解による過度な反応は噂(うわさ)を呼び、偏見を生み、差別につながる」とハンセン病の歴史を踏まえて指摘した。

 差別を恐れるあまり患者が病気を隠せば、新型コロナの感染拡大が長期にわたる懸念もあるとして、市民一人一人が病気について正しく知って行動するよう訴えている。

 同協議会は「メッセージには同じ思いをしてほしくないというハンセン病回復者の思いが込められている。多くの人に届けば」としている。

(2020年05月18日 19時48分 更新)

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