2023年シーズンのホーム最終戦の前にお話を聞かせてもらった石原大輝さんと吉田拓哉さん。ファジアーノが強くなることの大事さをすごく感じました。(寺田弘幸)
――いつもよく見に来られるんですか?
石原「今年もホームはほぼ毎試合来たよね」
吉田「全部は行けれんかったけど、アウェーも近場には行ったり」
――そうなんですね。お二人はどういう関係なんですか?
石原「地元の同級生です」
吉田「小中と一緒にサッカーしていて、僕が去年に仕事で岡山に帰ってきて一緒に来るようになりました」
石原「僕は加地が加入したシーズンからファジアーノのことが気になり始めて、スタジアムには2016年くらいからちょこちょこ来るようになって、2年前くらいからシーパスを買ってくるようになったんです」
――お二人ともサッカーがとても詳しそうです。今シーズンをどうご覧になってきましたか?
石原「残念でしたね(苦笑)」
――すごく残念でしたね・・・
石原「期待値は高いシーズンでしたし、開幕戦も良かったので、やってくれるだろうなと思っていました」
吉田「すごく期待感があった」
石原「なんですけど、甲府戦で負けたあたりから自信をなくしてきたかなって感じるようなところもあって」
吉田「そこから引き分けが続いたなぁ」
石原「ようやく4連勝する前くらいからやっとファジアーノの形が見えてきて」
吉田「それでプレーオフは行けるかって思ったけどな」
――おっしゃる通りです。
吉田「でも、今シーズンも楽しかったですよ。去年まではGATE10から少し離れたところで見ていたんですけど、今年はGATE10で見るようになって。たとえ試合に負けていてもみんなの熱が伝わってきて、スタジアムで観戦する醍醐味(だいごみ)をすごく感じました」
石原「だから、なるべく来たいなって思うんですよ」
――ファジアーノに望んでいることはどんなことですか?
石原「僕は結果ですね。J1で優勝してほしいし、何かタイトルを獲ってほしいです」
吉田「僕ももちろん結果を出してほしいですけど、市民クラブとして、企業の力とかではなくて、コツコツと積み上げながらファン、サポーターの存在も大事にしてほしいです。スタジアムに来るようになったのは最近ですけど、小さい頃からファジアーノのことは知っていますし、たくさんの人に支えられているクラブでもあると思うんで、おじいちゃん、おばあちゃんも、子どもたちも、もっとみんなで盛り上がれるようになっていってほしいです」
石原「めちゃくちゃ、ええこと言うな(笑)」
吉田「普段から思っているから(笑)」
――みんなでもっと盛り上がるためにもJ1昇格は大事なことだと思うんですけど、J1に昇格すれば、大きな変化がありますかね?
石原「絶対にあると思いますよ。ルヴァンカップを優勝した福岡を見ていて思ったんです。5、6年前はファジアーノと同じような力だったと思いますけど、気付いたら福岡はすごく強くなっていて、サポーターの数もすごく増えている。やっぱりステージが上がるとみんなが付いてきて、それでチームも強くなっていく。そういう循環があるってことをすごく思いました」
――そういう形でステップアップしていってほしいですね!
吉田「です!今年にJ1に上がっていった町田はすごくお金を使っていると思うので、ファジアーノは同じようなことはできないんだろうなと思いますけど、せめてプレーオフにはしっかりと絡んでいく結果を出しながら強くなっていってほしいなと思います」